株や投資信託などの話ではなく、仕事に関して、お金や人、仕組みなどに対する「先手」を打つことを投資と表現しています。
目次
仕事における投資とは・・
仕事における投資。
それは、人、モノ、設備、情報など仕事に関する未来に対しての投資です。
人 → 人の成長や働き方の改善。
モノ → モノを新しくしたり、違うモノに変えることで変化をもたらす。
設備 → 作業効率の向上、リスクの低減、大量生産など。
情報 → 情報をより早く仕入れることで仕事における先手を打つことができたり、より改善させることができる。
私の場合、仕事における投資とは会社全体を改善、進歩、進化させるために必要なものだと考えています。
投資という言い方をするからには、結果を出すことが大前提です。
失敗をする可能性ももちろんあるため、この投資を成功させるためには、より精度の高い情報を仕入れ、その情報を活かすことが必要です。
さらに情報の活かし方も自社用に合わせることが必要なため、何度も検討を重ねて計画を立てなければいけません。
情報の集め方
ネット時代の昨今、情報量は全て把握することが不可能なほどの量となり、正しい情報、間違った情報、どうでもよい情報など多種多様となります。
大事なことは、自分が求める情報に近いもの、または自分が求める以上のものであること。
自分の検索力が求められます。
答えを出せる検索能力がないと、検討違いの答えになることもあるかもしれません。
自分にすごい能力があるかのように言いますが、単純に経験値でしかありません。
答えを出すための検索を繰り返すと、どういう単語を組み合わせれば答えが出せるかわかるようになってきます。
もう一つ。
それは、人からの学びです。
気になっている経営者や起業家、実業家、芸能人でもいいので、youtubeなどを活用して、そういう方の話を聞いてみるのも面白いものです。
言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、どういう背景があって、そのうような発言になったかを考えて、理解することがとても大事。
例えば、ある経営者が大量リストラをした過去があるという話だった場合。
背景を知らなければ、非常な経営者だと思われて終わるかもしれません。
会社を守るために従業員の生活を無視して、非常に切り捨てた。
という話で終わりです。
しかし、経営者と従業員では、立場が違います。
立場の違いとは、経営者はその会社で戦うしかないという立場と従業員は自分の都合でどの会社でも働けるという立場です。
経営者 → その会社で利益を出すことを目的としている。
従業員 → 会社から指示された作業を実施することで収入を得ている。
経営者は、その会社でのみ戦うしかないので、利益も損失も全て受け入れるしかない立場です。
それに比べて、従業員は収入を得るために選択して会社で働いています。つまりはどの会社でも条件が合えば働けるということです。
都合が合わなくなれば、他の会社にいつでも変えることができます。
経営者には、それができません。
他にも従業員を抱える立場だからこそ、従業員を守ることと会社を守ることの両方を成立させなければいけません。
どちらかのバランスが崩れた時点で崩壊です。
会社が無くなれば、そもそも稼げません。
人がいなくては仕事になりません。
そのため、リストラをしてでも会社を守るというバランスが必要になるわけです。
感情に左右されて、選択を間違えると結局何も守れないという状況になりかねません。
投資をする意味
先行投資は会社を運営するためには絶対に必須です。
順調な経営は永遠とは続きません。
世の中の情勢や時代の変化、流行り、お客さんの考えなど様々な要因で会社の状況は変わります。
そのような変化に柔軟に対応するために「先行投資」が必要なのです。
何か事が起こってからの対応は、モノによっては時間が間に合わずに対応できないというこは全然あり得ます。
そうなると、チャンスも掴めません。
いきなり、大きな案件が入ることだってあるかもしれませんから、その時に対応できませんでは、チャンスを逃すことになります。
もったいなさすぎる。。
先行投資をちゃんとやれている会社は、健全に経営されているところが多い印象です。規模が拡大しているところも珍しくありません。
先行投資の失敗
先行投資は、なんでも良いからやれば良いというわけではありません。
当然失敗することもあります。
人を入れたからといって、その方が継続して働き続けてくれるとは限りません。
お金を掛ける投資に関しては、お金がかかり過ぎて回収できないということもあるかもしれません。
情報を仕入れても、確実に生かせる保障はありません。
投資をする側の力量によって、失敗のリスクはいくらでも跳ね上がります。
だからこそ、投資をする側が勉強して、学んで、情報を正しく集めて、それらを活かせる力を持つことが求められるのです。
会社からの要求に応えられるのが、管理職や会社役員という立場の人間であるため、これらの立場の人間には報酬が高かったり、何かしら優遇されることは当たり前のように起こります。
それだけ価値があると認められたというとになりますから。
とはいえ、そもそもこういうことを理解していない管理職の方は多いように思います。
管理職は偉い立場ではありません。
基本的にはまとめ役に過ぎません。
だからこそ、偉ぶることは求められていないし、逆にそんな余裕があることが不思議です。
会社から要求されることに応えるというのは、とても大変で責任が重いものです。
仕事をすることを求めているのではなく、利益につながるための成果を求められているので、働く側の都合は正直あまり関係ありません。
シンプルですが、こういうことを理解し、利益を出すために成果を上げられると判断した人間が管理職や会社役員として選ばれるのだと思います。
勝つための先行投資
勝つために必要な先行投資を行うために必要なこと。
「未来の姿を明確にしておくこと」
私の先行投資は、ギャンブルにしないことを目標にしています。
基本的に、明日のこと、1年後、10年後の会社の姿を想像し、その時に起こる理想的な姿・状況を常に考えて明確にしています。
そこをベースに最新の情報を集め、現在の時代背景を理解し、流行りや時事について、どのようなことでも受け入れる柔軟性を持つことを意識することで何に対して投資をするかを決めるようにしています。
大事なことは、答えを決めること。
答えが決まらないと、目標が定まりません。
目標が定まらないと、無駄な投資が不必要に増え続けます。
無駄な投資は、無駄な結果にしかなりません。
ポイントは、投資した成果に対して、なぜ成功したのか、なぜ失敗したのかを正確に理解できる状況を作ることです。
答えが決まっていれば、そこに対して投資した理由が明確になるため、成功・失敗の理由付けがしやすくなります。
基本的な考え方は、仮定に対して、実験と反省を繰り返して、精度を高めていくことが目的となります。
この行動がギャンブルになる確率を下げることにつながるため、成功も失敗も全てが糧になるのです。
成功も失敗も必ず、そのようになった理由や理屈があります。
その部分を自分の口で説明できるようになると、次に繋がる糧になったと判断して大丈夫です。
大丈夫と言い切る理由は、シンプルに「間違うこともある」からです。
基本的には、考え過ぎることも良くないので、自信をもって考えて行動することというのが間違ったことがあったとしても、案外大事かなと思います。
行動は正しかったのに、たまたま周りの影響によって失敗するというのは珍しくなく起こるものだからです。
その時に失敗だから2度とやらないと判断してしまうと、次の成功が無くなってしまう可能性があります。
その可能性をつぶさないためにも、成功か失敗かの実験はしつつも、結果に対しては柔軟に受け止めて、冷静な感情で次につなげていくことが大事です。
この姿勢が案外成果につながると個人的には考えています。
1番良くないのは、0か100かで判断しまうこと。
20の時もあれば68の時もある。
冷静かつ、どのような結果でも受け入れる姿勢をもつことで正しい判断ができると思います。