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たたかいの季節
前回の投稿から約1ヶ月たちます。。
工場勤めの私にとって、1年で最も忙しい時期の到来です。
地獄の年末年始・・・
私の勤める工場は、法律的に問題のないホワイト企業です。
給料は高くはありません。
それは仕方なし。
しかし、1年で最も忙しいこの季節だけは景色がガラリと変わります。
ホワイト企業のはずが、まるで漆黒のようなブラック企業に変貌するのです。
食品関係の工場やスーパーなどに勤めた経験のある方なら、この辛さは理解できるはず。。
でも、全員にとってブラック企業ではありません。
そんなことになったら、訴えられて大問題ですから。
管理職をしている立場だからこそ、漆黒のようなブラック状態を経験せざるを得ないのです。
変えようのない世の仕組み
ホワイト企業がブラックに変貌するのには、もちろん理由があります。
食品業界は、一般の方が休みの期間、または休み前の期間に忙しさが跳ね上がります。
外食をするタイミングと言えば、学校や仕事が終わってから。
または、家族にとって次の日が休みになる場合です。
つまり、ここだけは絶対に休日になるという時期は、ほぼ間違いなく稼ぎ時となるわけです。
特にも子どもが夏休みになるお盆と冬休みになる年末年始は、平日の売上の数十倍も売上が跳ね上がります。
売上がそこまで上がるということは、仕事量も同じくらい増えるのです。
私の勤める工場は、小規模工場であるため、全自動の機械ではなく、小サイズの機械をメインに手作業と組み合わせて作業を成立させています。
売上が上がることは嬉しいことですが、仕事量の増え方が異常になるため、できればやりたくないという気持ちも正直あります。
日本人にとって、お盆と年末年始は特別な季節ですから、仕方がないのです。。
その時、家族は・・・
親族で経営はしているものの、私は妻をあえて、同じ会社には勤めさせないようにしています。
まわりからも反対させることが少なくありませんが、私なりに理由があります。
答えはシンプルで、小さい会社であるため、リスクを全てカバーすることが難しいということです。
東日本大震災を経験して以降、資金力に自信がある会社でない限り、一つの事故で会社が潰れることが簡単に起こることを目の当たりにしました。
あの出来事で、仕事が出来なくなった人や仕事が無くなってしまった人は、とても多かったと思います。
天災や人災の怖さは、嫌というほど理解させられました。
基本的には、明日何があるかわからないということを経験したからこそ、備えることは大事だと考えます。
妻が同じ職場でないことは、その保険になりえると思いました。
もちろん、今の職場を守ることにも全力を尽くす気持ちは絶対的に持っていますが、明日の平和だけは、誰にも保障されません。
最悪、会社が潰れても、家族が潰れることは避けたいのです。
従業員を見捨てるということではありません。
少なくとも、自分に資金力があれば、いろいろな形で復活することや従業員を助けることができるという自信を持てるようになった上での考えです。
恰好つけた感じにしていますが、本音です。
では、実際に家族がどう過ごしているかというと、家でのんびりしたり、実家に帰ったりしています。
小さい子どももいるため、妻には、家族の面倒を見てもらっています。
仕事はもちろんきついですが、妻や子どもたちが安全に過ごせていることが確認できれば、心置きなく集中できます。
変えなきゃいけない・・
仕事が忙しいことは、大変ありがたいことですが、不安が年々増しています。
体やメンタルの負担が大きいこの仕事は、正直高齢になればなるほど向かないものだと理解します。
仕事の分担ややり方、負担に見合うだけの賃金になっているかなど、課題が多い仕事なため、改善が必須になります。
ベテラン従業員は、恒例イベントのように考えているのですが、私個人の負担が年々増えていることで、個人のキャパシティを超えてしまっています。
従業員の方に対しては、私と同じように働かせるわけにはいきませんから、ブラック状態にだけはしないようにかなり気を使います。
経営側の立場は、強いようで厳しいものがあります・・
今の状態は、経営陣が相当に負担を負っているので、そこの部分を具体的に変革していく予定です。
反省会も終わり、来月より改善がスタートします。
良い結果になるように、明日からまたがんばります!!