お金の価値観は人それぞれ。しかし、一人ではなく家庭を持っていたり、パートナーがいる場合には、相手のお金の価値感を理解しなければいけません。
目次
なぜ働くのか。
答えは、お金を稼ぐため。
お金以外の価値観で仕事をされる方も少なくありませんが、働くからにはお金を稼ぐ目的の方もたくさんいます。
コロナがもたらした被害は甚大なものでしたが、それがきっかけで日本人の生活環境は大きく変わったと思います。
飲食店をはじめ、多くの企業が倒産し、多くの企業が大きく収益を減らすこととなりました。
コロナが本当のきっかけになったかはわからない所ではありますが、働き方への見直し、改善が行われる期間となり、併せて副業が日常化するほどにブームとなった時代と言えます。
物価の高騰が続く上、インフラに関すること、税金に関することなど日常的にかかるお金は増え続ける一方です。
コロナ時代の副産物として、「お金に関する意識」が高まったと個人的には考えます。
私が勤める会社でも、兼業として入社する方が当たり前となってきました。
今までは、お金だけではない働きやすさや人間関係を中心に選ばれていた印象が強かったのですが、兼業として来られる方は、「働く時間とお金」という明確な目的が中心となっています。
ここがポイントとなり、最近会社が分裂しかけているように感じるのです。
会社では、何年、十数年と長期間働いている方がいます。
この方たちは、お金のためよりも、自分の働きやすさや自分都合の環境を守ることを目的として働いています。
ややこしいのは、その部分を本人たちは理解していません。
コロナ禍で兼業を目的として入られる方は、最低限の時間でしっかりと成果を出し、無駄なこと、余計なことはせずにすぐに帰られます。
昔ながらの家族関係のような働き方をしたいベテランと、余計なことはしたくないという新人。
正直、会社としては新人側のほうが大変に助かります。
コロナになり収益も減り、経営もとてもシビアで大変になっています。
ベテラン側はまじめに働いているといいながら、時間外手当をもらえるように当たり前に時間稼ぎをします。
仕事量に対して、適切に働いていないこともわかっていますが、時間や量以外のもので成果が図りにくい仕事に関しては、口が出しにくいものもあります。
会社としての目的は、利益を出すことが一番の目標です。
収益が減っている中で時間稼ぎをするベテランにはがっかりさせられているのが現実です。
ベテランと新人。
ベテランにも年齢が若いベテランと年配のベテランがいますし、新人も若い新人と年配の新人がいます。
ここで言う新人とベテランは、必ずしも年齢に違いがあるわけではないのは理解していただきたい。
コロナ前の新人と違い、今の新人は、時間とお金を大切に考える人が増えているように感じます。
他にも仕事を持ちながら、兼業として選んでいるので、余計な事、無駄なことはしませんし、お金に関してもシビアに考えています。
会社で起こりはじめている問題として、ベテラン側が新人側を拒絶する考えを持つようになっていることが挙げられます。
時間稼ぎをすることを当たり前に考えているベテランからすると、仕事を早く終わらせて帰られると自分もそれに合わせないといけないため、その環境から追い出そうとします。
このような事態が起こってしまったことに大変がっかりしました。
時代が変わったことにより、会社の膿が浮き出たように、人のいやらしい部分やお金を稼ぐことへの意識の違いなど、まざまざと見せつけられました。
お金の意識が高い人と働きだすと、自分も適当なことはしていられません。
気づかないうちに自分もベテラン側に流されていたことを感じました。
今の私は、ベテランの方々と仕事を一緒にしたくないと考えてしまいます。
新人の考えが必ずしも全てが正しいわけではないのですが、会社にとって風通しを良くしてくれたことは間違いありません。
時代の変化を感じます。
コロナ禍は辛い期間であったことは間違いありませんが、そこから生まれた良い部分もあったことを実感します。
時代の変化があったということが認識できたからには、少なくとも時代に合わせていかなければいけないと判断します。
商品の売れ方もコロナを経て、明らかに変化しました。
売れ方、売れるタイミング、売れる時期、売れる数量など結果が全然違います。
お客さんの意識、生活に変化があったことがとても影響していることに加え、売り手側も個人事業主や個人の販売人数が増えました。
結果として競争相手は増えることになります。
お客さんからすると、選択肢が増えることになるため、一つの店や商品に依存する必要はなく、いろいろな種類の商品を楽しむことができます。
個人的には、より実力社会になった印象を強く感じます。
大変ではありますが、嫌いな環境ではありません。
もともと競争などは好きな人間なので、やる気になります。
時代に逆らわず、柔軟に対応していけるよう努力するしかありません。
しかし、弱肉強食のような時代というわけではありません。
お金の稼ぎ方、仕事も様々あります。
既存のものもあれば、個人で作ってしまう人もいます。
日本は、なんだかんだ国や自治体の制度もやさしいものがたくさんあります。
仕事ができなくてもサポートしてくれる制度もあるので、決して勝てる人間だけが幸せに暮らせる社会ではありません。
知らないことも意外と多いと思います。
お金の勉強、国や自治体の制度をよく理解することで、案外楽しく暮らせるものです。
無理しすぎず、上手に利用することで少しでも幸せに暮らす努力はしなければいけません。
大事なことは、弱者も救える環境を作るためには、お金をしっかりと稼いで税金を納める人も必要なのです。
あれこれ否定せず、お互いに助け合う気持ちと精神が必要となります。
お金を稼げる人には、どこまでも稼いでもらう。
恩恵を受ける人は稼げる人を正しく応援する。
稼げる社会は、お金がまわることと、お金をおとす人がいる環境を作ることの2つです。
幸せな社会と未来には、絶対にお金が必要です。
お金を必要としない幸せがあることも事実ですが、結局お金があることの幸せを体験していない人じゃないとお金を必要としない幸せは理解することが難しいと思います。
お金は魅力的だし、お金で買うものの多くは「価値」ですので、そこの部分を無価値と評価することは極めて難しいものです。
お金があることを不幸とすることは絶対に間違っていますし、結局はお金の使い方を知らないだけでしかありません。
可能な限り、お金を稼ぐ努力をし続けて、お金をなるべく正しく使うこと。
そういう方が一人でも多くなれば、より健全な社会が成立します。
お金がまわらない社会は、嫌でも犯罪や亡くなる方が増加します。
そこでは多くの方が悲しい思いをすることになります。
少なくとも、お金で解決できる問題なのであれば、人の努力でなんとかなる可能性があるわけですから、頑張れるところは頑張るで良いのではないでしょうか。
やっぱり、一人でも多くの方が幸せを感じることができる社会が個人的には好きですね。